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Masa安藤の「アラスカで独り言」



北極圏と冬のブルックス山脈への旅


北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_161217.jpg北極圏のドライブツアーは今年も寒かった。




フェアバンクスから唯一北に延びる道路、ダルトンハイウェイ(正確にはエリオットハイウエィの先に続くのだが)の途中にあるアメリカ大陸最北のトラッカーたちのドライブイン、北極圏コールドフットへのドライブツアーにアテンドした。


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北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_1641468.jpg主催会社のノーザンアラスカツアーズは我々8人のみの専用車仕立てにしてくれたので、通常より1時間ほど遅い午前8時過ぎにフェアバンクスを出発した。


途中のスーパーで昼食と水類を購入し、午前9時少し前に私たちを乗せたバンは町を出て北へ向かった。



アラスカを縦断する石油パイうラインが見えた後、フォックスを越えて郊外にでるとすぐに道脇の空き地に重機がごろごろとあるで捨ててあるように置いてあるのが目につく。これは夏の間、金を掘るために使う道具なのだと運転手のバーバラが説明してくれる。

フェアバンクスには観光客目当ての外輪船の運航で一財を築いた、ビンクリーという一族がいるが、その瓶クリー氏は金鉱も持っていて、夏の間は金を掘ってもいる。

いまは40トンの石を掘り出して、やっとこさ450gくらいの重さの金が取れるのだということだ。

そんな中に先日UAF/IARCのツアーで話をしたCRLLトンネルがあり、そこを通過する。

エリオットハイウェイは結構続くが、トロバナ温泉から流れるトロバナ川の橋を渡ってへ少し行くとJames W Daltonハイウエィの入口に来た。


北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_1673100.jpgとうとうこれから北極圏コースの始まりだ。



真っ白な大地に延びる道路に沿って並走するパイプラインとの道行きは、何もない厳寒の大自然の中を行くのに比べて、少し気楽なのである。人工物は無機質だが、そこは人の手が入っているというある種の安心感をもたらしてくれるのだ。

自然の中を行っていることは間違いないが、道があるということはそこに人がいるということだ。

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厳冬の中でそり遊びをし、





北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_16354252.jpg樹氷と遊び、





北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_163731100.jpg凍った川に立ち(オーバ-フローの水に足を突っ込んでしまった)、





ユーコン川でカラスと遊び、北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_1620213.jpg




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寒風吹きすさぶフィンガーマウンテン(体感気温マイナス100度か)を登り、




北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_16215613.jpg珍しく風の吹きぬける北極圏境界線で、記念写真を撮り






しばらく行くと噂の男がいた。

山口氏である。アラスカを徒歩で縦断したのは登山家の栗明正寿氏が有名だが、この山口氏は南米からずっと徒歩でアラスカまでやってきて、徒歩で北極海までゆくという。よりにもよってこの極寒の時期にダルトン入りしたらしい。

ちょうどその頃、12月のクリスマス前に寒波が来て、フェアバンクス付近はマイナス50度以下になったのだが、さすがにそこまでの寒さには耐えられなかったらしく、リヤカーを置いてしばらく行方不明になっていた(ホワイトホースにヒッチハイクして行っていたという話だ)が、また最近再開したという。

ダルトンハイウェイは小さな上り下りの多い道なので、ここをリヤカーで行くのはかなり大変なことと思う。特にアティガンパスは風が強く、上りはかなり大変と思うが、くだりではもっと危険且つ大変なのではないかと思われる。

車を止めて挨拶をするとしろくまのことを知っていた。ガイドブックで見てくれていたらしい。きっと日本の味がよかろうと思い、せんべいを2枚くらい渡して激励を贈った。

無事に目的を果たして元気で戻ってくることを心より願っている。




北極圏と冬のブルックス山脈への旅_d0143907_1624322.jpgその後しばらく行ってコールドフットに到着した。午後6時半。



宿泊はトレイラーハウスを改良したようなユニット形式の簡易住居的ホテルのスレートクリークインだ。

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もちろんこの地まで来ると電気も水道もないので、電気は自家発電、水道は井戸水である。



続く
by 814690 | 2009-02-16 16:25
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アラスカ生活mo30年! アラスカが大好きで、そのアラスカの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたいと願ってやまない男、しろくま代表:Masa安藤のブログです。

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