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Masa安藤の「アラスカで独り言」



俺の憧れ、ケイト・シュガック

デイナ・スタベノウというアンカレジ在住の推理作家がいる。これは自慢だが、僕は彼女のいるオフィスの場所も知っている(実は私の友人の家の隣なのだ)。

俺の憧れ、ケイト・シュガック_d0143907_11161423.jpg彼女はアラスカネイティブ(アリュート人)の捜査官、ケイト・シュガックを主人公にしたシリーズを書いている。第一作「A Cold Day for Murder」は日本では「白い殺意」と言う題名で出ていて、アメリカの推理小説クラブだったかに賞をもらっているくらいの傑作だ。



僕にしてみると、この小説に出て来る場所は全て空想の中のものではなく、現実に存在する場所ばかりであり、作品内では多少名前を変えてあっても、それがどこかちゃんと分かるので、とても現実味があり、読んでいるとついつい引き込まれてしまう。

例えば彼女はとある国立公園の中に入植してして住んでいるのだが、そこはシャケの遡上して来る600マイルのカニュヤック川が近くを流れていて、ニニルトナ村が近くにあって、プリンスウィリアム湾から風が吹いて来るらしい。これを聞いただけでこの川の本当の名前も、村の名前もそしてその公園の名前も大体想像がつく。

また、ダウンタウンのシェラトンホテルやキャプテンクックホテル、ダウンタウン・デリも出て来る。それ以外にもちょっとだけひねってあるけど、ちょっと考えると分かってしまう場所や店の名前なども多い。

ボーイフレンドのジャックの住んでいる、コースタルトレイル沿いの自宅などは、目をつぶるとその家のイメージが具体的に浮かんで来るのだ。

もちろん僕はこの身長150cm、ロングヘアで人見知りの美人(元)捜査官に密かに憧れていて、いつかこの小説をモデルにした映画ができないかと期待している。

彼女は非常にシンプルなライフスタイルを送っている。着ているものももちろんシンプルで、僻地に住んでいる関係上、下着からジャケットまで通信販売に頼っていて、ぼろぼろになるまで着るのだが、彼女のアウトドア用の衣類が僕も愛用しているエディバウアーだったりする記述があると、何故かとても嬉しくなる。

最近の巷では男らしい男は女性にはモテないはずなんだが、彼女はそういうヤツが好きらしいと言う所も、ちょっと嬉しい所である。

さて、そんなケイトも愛用しているエディバウアーのジャケットをバッグに詰めて、先週はフェアバンクスと北極圏へ行って来た。ダウンも持たずにかなり薄着に見える出で立ちでの旅だ。次回はこの模様をお伝えしよう。
by 814690 | 2011-02-18 11:17
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アラスカ生活mo30年! アラスカが大好きで、そのアラスカの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたいと願ってやまない男、しろくま代表:Masa安藤のブログです。

by しろくま
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