今年はスワードにくる機会が多いようである。
スワードはアンカレジから車で約2時間半、鉄道で約4時間南にある人口2600人ほどの小さな町だが、ホーランドアメリカなどの2000人乗りのクルーズ船が到着する。つまり夏の間は町の人口が軽く倍になるという訳だ。
6月には飛鳥IIがこの町に到着したので、やってきたし、その前には下記のイグジット氷河にハイキングに来た。
で、スワードはダウンタウンとスモールボートハーバーに分かれており、写真はスモールボートハーバーのウォーターフロントにある人気レストラン「レイズ」。
ビールはもちろん「しろくまマーク」のアラスカホワイトビールやアラスカ代表と言えるアラスカアンバービール、アンカレジの地ビール「グレーシャーブリューハウスIPA」などのアラスカ地ビールがそろっており、「生ビールがいいね!」を英語で「Draft Beer Sounds Good!」と言ってから「Alaskan Amber, please」とオーダーしよう。オヒョウのフライでいっぱいやるのが定番だから、「オヒョウのフィッシュ&チップスね」=「and Hulibut Fhish & Chips」かな。
ダウンタウンにもギフトショップやバーなどがある。これは一番地元っぽいお店、ショーケースラウンジ。
GOOD OLD DAYSを彷彿とさせる内装のこの店では、かかっている音楽も懐かしい70年、80年代だ。
宿もスモールボートハーバーやダウンタウンにいくつもあって、B&Bも数軒あるが、これはスワードの高級ロッジ、スワードウィンドソングロッジ。
スワードは、シルバーサーモンやハリバット(オヒョウ)釣りでも有名だ。夕方ここにくると、魚をクリーンしにくるフィッシャーマンたちでにぎわう。それに魚のアラを狙ってカモメが来るし、たまにアジアの人たちも訪れる。
そしてここでの観光であれば、何と言ってもキナイフィヨルド国立公園クルーズが有名。
湾内を行くだけでも様々な野生動物を見る事が出来るし、氷河まで行くともっと多くの野生動物を見る事が出来る。
ドールズパーポスは日本ではイシイルカと呼ばれているが、このイルカは船の先に来て、一緒に泳いで遊ぶのが大好き。
もちろんラッコちゃんは見れない時の方が少ないし、
トドもほぼ確実。天気が良い日は昼寝しているのでほとんど動かないけど、雨の日や曇りの日はもう少し活動的だ。でもあまり活動的だと岩の上から海に移動して漁に出かける事もあるので注意。
最近スワードのザトウクジラにジュノー近郊で見られるバブルネットフィーディングという漁法が伝わったようだという噂を聞いていた。そしてこの日その噂が本当だった事を目撃した。この写真はサーモンを腹一杯食べて喜び泳ぐクジラたち。
パフィンというのは日本ではツノメドリとかエトピリカというらしい。離着陸が下手で、飛ぶ時は水面を必死でばたばたしながらさせてやっとの事で飛び上がるが、降りてくる時も良く水に足を取られて水面を転がり回っている。
鳥も多い。
海岸で魚を狙って佇むハクトウワシを始め、
ウミウやオオハムその他の鳥たちが多く生息しており、
この写真はおそらくウミツバメと思うけど、様々な海鳥がコロニーを作っている。
ただのクルーズでは物足りない人たちは「野生動物クルーズ」+「氷河の前でのシーカヤック」がおすすめ。
これは小型の船を使っての日帰りグランドデイ・シーカヤックツアー。車でなければアンカレジから日帰りは出来ないので、バスや鉄道を利用する場合は前後泊が必要になるけど、その価値は充分にある!!
ただし天気に左右されるスワードからの船の旅は船酔いに充分気をつけてほしい。