Masa安藤の「アラスカで独り言」



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UAFのIARC特別企画ツアー

1月28日がとうとうやって来た。


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日本ではJALPAK主催となって販売されている、アラスカ大学・国際北極圏リサーチセンター(IARC)企画・立案、HAIしろくまツアーズ現地手配の今回のツアーである。



予想に大きく反して100名以上の大きなグループとなり、さらにJAL関係の人たちがフリーコースとして15名追加された。

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それでしろくまはフェアバンクスに移動。グループの滞在するキッチンつきのアパートタイプホテル、ソフィステーションホテルに住むことにした。

1月29日午前9時、JALのチャーター機はフェアバンクスに定刻通り到着した。



d0143907_1030963.jpgすぐに空港のバゲッジクレームの一部が閉鎖されて、通関後出られるような体制となる。

国際線が飛んでくるときのみ、フェアバンクス空港はこのようになるのだ。


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そして通関がすべて終わるとシャッターが上に上がってもとにもどる。


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ソフィステーションは今日の為にメニューやウェルカムレターや注意事項を日本語に代えるなど、かなりの意気込みで受け入れ態勢を整えるのに余念がなかった。

朝早くからメイド総動員で部屋のクリーニングをガンガン行う。キッチンなどがある分部屋の掃除も大変と思うが、ジェネラルマネージャーのキャシー・シュルツさんが陣頭指揮に立って、次々と部屋をクリアにしてゆく。

ポーターもすごい。バスから降ろされたスーツケースを5~6人のいかつい男たちが次々と屋内に持ち込み、予約課マネージャーと勤務前のウェイトレスさんがバッグタッグに部屋番号を書き入れる手伝いをする。それを本物のポーターがカートに仕分けし、どんどんと各部屋に運ばれてゆく。

まるで全員がいましている自分の仕事を長年してきたように、すべての作業は整然と行われた。

瞬く間にスーツケースはロビーからすべて消え去り、ホテルの部屋も正午前までに3部屋を除いて無事チェックインしていただいた。

宿泊客はもうすでに最寄りのスーパーなどへ買い物に行ったり、昼寝をしてそれぞれ自由に過ごしている。

夕方には夕食(エルクのステーキとキングクラブ)と写真家中垣氏の素晴らしいスライドショーがまっていた。

中垣氏はスライドの写真をコマ送りにしてまるで動画のようにして見せてくれる。すごい数の写真。すごい鮮明な画像。まさしくプロのクオリティだ。

商売柄写真家さんとの付き合いは結構あるが、オーロラの撮影に関してはこの人はすごい。さすがスピリチュアルなロックシンガー相川七瀬の文章で写真集を出しただけある、と思った。


初日なのにまだまだ日程は続く、今回最初のオーロラ観測だ。


d0143907_10371629.jpg今回行く先のスキーランドはスキーロッジなのでリフトがある。ここはかなりの人数が収容可能で、100人以上でも問題ない(実際には150人くらい入ることになったので正直ちょっと狭かったけど)。

でもここはフェアバンクスの北側になり、街の明かりの影響が少なく、山の上にあるので、街がアイスフォグで閉じ込められる寒い日でも、雲の上にでてオーロラ観測ができるという利点がある。

もちろん初日からオーロラのカーテンはダンスしてくれた。

それにしても強行軍の一日だったなあ・・・。



しかし、オーロラ観測はこの旅の目的の一つでしかない。

さすがに翌朝は寝坊した人も数人いたが、何とか全員が赤祖父先生の講演には間に合った。

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オーロラ研究の世界的権威である赤祖父先生は、実はオーロラの話はあまりしたがらない。素人相手に何をいまさらという感じのようだ。

それよりも最近は花に凝っているようで、花の写真が盛りだくさんのプレゼンだった。

もちろん最後にオーロラの話で盛り上がる。


d0143907_10385150.jpgそれにJALさんから素敵なプレゼントもあり、会場はさらに盛り上がる。

赤祖父先生のプレゼンテーションの前には

空気で膨らませるミニ・プラネタリウム内でのオーロラ実写上映があり、

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また人工オーロラ発生器の実演もあった。

どれもアカデミックな体験だ。

その後は、星野道夫の写真も多く飾られている博物館に出かける。

しろくまは群れから離れ、赤祖父先生としばらく歓談。

そのご後偶然にも以前から訪れたいと思っていたIARC内にある火山活動を衛星からモニターしているデパートメントに先生に連れて行ってもらった。

役得もいいところだ。だからこの仕事はやめられない。

1月30日はモーリストンプソン・文化ビジターセンターで地元ネイティブさんたちとの交流会だ。


d0143907_1040283.jpg氷のしろくまが、入り口で出迎える。


d0143907_1042945.jpgビーバー村在住のフランク安田ゆかりの男性、ウォルター(水色の野球帽)が安田氏の思い出を語ったりネイティブダンスのパフォーマンスがあったりして交流会は楽しく進行する。


d0143907_10443288.jpgネイティブたちの手工芸品も人気を集めていた。


d0143907_10425916.jpgこの企画の影の立役者、福田先生(右)も独走態勢を最後までキープできて満足そうだ。




今日は雪がちで、オーロラが見れるかどうか心配だが、少なくとも日中は穏やかな我慢できる寒さで、徒歩での街の散策には理想的な気温となった。

しかし夕方から雪はやみ、南の方から徐々に雲の切れ間も見え始めた。

オーロラはあきらめた人はぜったいに見えないのだ。

今晩の天気はどうなるか・・・・。

<続く>
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by 814690 | 2009-01-31 14:34

あったかいと学校が閉鎖になるアラスカ (思索のときだ)

1週間前の週末に完成したそりコースはあらかた溶けてしまった。

ひっじょ~に残念!!

今日もそうだがアンカレジは異常に暖かく、道路はぴかぴかのつるつる。先週は水曜日から学校が閉鎖されていた。

今日はマーチン・ルーサー・キング・Jrの誕生日で、マイナーな国民の祝日である。

アメリカの国民の祝日は日本のようにきちんと決まっていないので、メジャーな国民の祝日とマイナーなのがあり、マイナーな祝日のときは郵便局や銀行、そして学校が休みになるが一般の企業は休みにならない。

もちろんしろくまオフィス営業部はお休みである。

そりコースが溶けてしまい、土木工事に燃えていた気がめげてしまったので、晴耕雨読のしろくまは、どうしても思索的哲学的、そして物理学的方面に逃避する・・・・・・。

以下しろくまの独り言、回想シーン
***************************
量子物理学者のフレッド・アラン・ウルフは自書「The Taking Quantum Leap」のなかで大体以下のように述べている。



「客観的に言って私自身が客観でないとすれば、私自身の存在について私が客観的な真実を述べることはできない。」



「では主観的に言っても私自身は客観ではありえないのだから、私自身の存在は私自身の主観によってのみ確認されている。」



つまり「実在は主観によってのみ確認される」のである。



簡単に言うと「自己により存在が意識されているから存在として確認される」ことと考える。



たとえば神の存在も自己の主観によって意識されることによって確認されるのだ。



古の人々にとって神や超自然現象は普通に認識し得ることであったので、一般的にも実存が認識されていたというわけだ。



また、彼はこう続ける。



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物質は人々がそれを認識する前からあらかじめ存在していて、それを人が認識するというニュートン力学的、唯物論的宇宙観は現在でも一貫されている。



それはテレビや本などで得た知識を本物と信じ、見たことがなくても(つまり自己の認識なしに)そのものの存在を信じることができるということである。



旅はその信念を認識する行為であり、人間が自身の信心を実際に体験することによりその存在を初めて認識することができる。



その認識が感動という人間的、精神的熱量を伴って表現される結果になるのはニュートンにとってとても皮肉なことと思われる。



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存在は物質であり、認識は心だ。実際には心で認識する前から存在していても、認識されなければその個人にとっては存在ではありえないのであるから(ウルフはたとえばまだ生まれてこない新生児にとってこの世が存在しないのと同じことといっている)、感じられないものは存在しないのと同じなのだ。



しかし人間は感覚以外に知性を持っている。自分が認識した第3者が信じるに足る場合はその第3者が伝える情報によってだけでも存在を信じることができる。



そして「旅は自分の信じているものを実際に体験することにより自己認識することを目的としている」ということだ。



そして「それを自己認識するとき、感動も伴うのだ」といっている。
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独り言の回想終わり。

以下は回想でない独り言

この本は量子飛躍について素人向けに書かれた本なのだが、最近私はこういった量子力学の学者が書く本の中に、人生や武道修行のヒントを発見することがしばしばあるのだ。

ちなみに彼はこの本で「量子飛躍」を「ガイドなしの冒険旅行」にたとえていたりするので、この本の内容は明らかに他の量子力学の本とは違っているのだけれど・・・。

しろくま
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by 814690 | 2009-01-20 05:41

裏庭のそりコース

1月4日から裏庭に橇のコースを作成を開始した。


マイナス25℃の気温の中では、雪はなかなか固まってくれないので、理想の形にするのには緒としたコツや技術が必要となる。


長年このサラサラ雪でカマクラや雪だるま、雪の彫刻や城などを作ってきたので、その経験を生かせば橇のコースも作れるだろうと思い、とりあえず取り掛かる。


はじめはシャベルで雪を積んで、コースの基礎を作る。

土木工事の現場作業が続き、着ているものから手袋、ブーツにいたるまで汗でぐっしょり濡れる。

しろくまはホントに暑がりな奴だ。

昨年は直線のコースを作ったのだが、今回は左にカーブして行くスリリングなコースつくりを目指した。

一応完成と思って試乗してみたのだが、のんびりと進んだそりはカーブをゆるりと曲がると停まってしまった。

これじゃあだめだ。

もっと急斜面にして。

スタート部分の面積を大きくして・・・。

土木工事が再開される。シャベルで雪を運び、積み上げる。

初めの頃は付き合ってくれていた子熊は寒いと言って早々に家の中へ逃げて行く。

はじめたら最後までやり遂げないときがすまないしろくまである。

汗だくの作業は続く。

日が短いのだぞ・・・。早く仕上げなければ・・・。



結局1日では完成せず、先週の日曜日にもそりコース作成に取り組んだ。

赤い円盤型の橇で滑るコースにしたのだが、体重の軽い子供がぎりぎりで、半分コースから外れながら左カーブを曲がるくらいスリリングなものがとりあえずできた。 子熊は大喜びで何度も滑ってくれた。


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それでは自分もと試乗してみたら、結構スピードが出てカーブが曲がりきれずコースアウトしてしまった。

この写真の直後にコースアウトしてコースを壊してしまった。






これではだめだ。

カーブの壁をもっと急斜面にして。

カーブ前のコースを左に傾斜させて・・・・。

土木工事は続く。シャベルで雪を運び、カーブを急にする。

今度は子熊は寒いと言わずにずっと付き合ってくれる。

というかすべるのが面白いので、こちらが作業中なのにもかかわらず、繰り返し繰り返しどんどんすべる。

どうやら相当楽しいらしい。





俺もそんな風にゴールまで滑って、スリルを味わいたい!!

コース作成も面白いのだが、もっと面白いのは実際に滑るところなのだ。

もはやこのそりコース作成の目的は子供のため、ではなく明らかに自分が楽しみたいがためのものだと自覚する。

はじめたら最後までやり遂げないときがすまないしろくまである。

辺りが暗くなる頃に一応の完成を見た。

滑ってみると自分で言うのもなんだが、結構スリリングだ。

カーブに入る前のコース作り、カーブでの傾斜角など試行錯誤したがうまく行った。
最初の下りのジャンプ台もカーブを曲がるときのスリリングなほどのスピードもちょうど良い。
一番最後のゴールにも反対の傾斜があって、その傾斜を一度登ってから降りるようにしたので、最後まで楽しめる・・・・・。


子どもと交代で何度もすべる。


面白そうな光景を見て母熊も出てきて一緒にすべる。母熊はスピードが怖いのか、足でブレーキを掛けてしまい、コースが破壊されてしまう。

厄介な奴だ。

まあ慣れればそのうちに脚ブレーキを使わないほうが面白いことに気づくだろう。

メンテを続けながらすべる。

もう少し気温が高くなって雪が固まったら、もっとスピードが出るようになるだろう。そうしたらまたカーブでコースアウトするようになるかもしれない。



そうしたらもっと傾斜をきつくして、ほぼ90度に近くできるかもしれない。



もちろんコースができたら次はコースのデコレーションも作りたい。 観客席やテーブルはもちろん、ゴールには雪柱を立てて、「Goal」と書いたサインを作り、コースの一部を雪の屋根で覆ってトンネルのようにしてみようかなどと考えている。



考えただけでわくわくしてくる。



次の週末が待ち遠しいハッピーなしろくまなのであった。
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by 814690 | 2009-01-14 05:28

謹賀新年

新年が明け、2009年になった。


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読者の皆様には貴重なお時間を割いて拙文を読んでいただき、心より感謝している。


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幸せなことにしろくまはアラスカにいながら食事だけは毎年日本的なおせちと酒ですごすことができる。



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さて、この年末年始は久しぶりに寒波が来て、以前のパターンに戻ったようだ。アンカレジでも霧氷が木に張り付いて美しい光景を呈している。今日は極地的にだが摂氏でマイナス30℃にまでなった。車のエンジンオイルが重くグリスも固まっているのでハンドルも重い。フェアバンクスは局地的にマイナス50度くらいまで下がったところもあるようだ。




数年前まではこの年末のように例年年末年始が寒かった。しかし、数年前のエルニーニョあたりから冬が暖かくなり、一昨年と昨年は少し寒くなったのは良かったが春先の2月に寒波が来ていた。

今年は冬は冬らしく、春は春らしくなってほしいものである。

これくらいでも十分寒いが、寒いと言って外に出にでないで、屋内にこもっているといつまでも寒いのだ。

オーバーズボンにTシャツとスキージャケットで外に出、30分も雪をシャベルですくっていると大汗をかく。

初めて20分くらいすると指先が猛烈に冷たくなるのだが、手をこすりながら頑張っていると、それまでのんびりしていた心臓が毛細血管に血を送らなければならないと思ってか、真剣に鼓動をしはじめ、かじかんだ指先はほかほかになる。、

そうなればもうこっちのもの。マイナス25度でも十分に暖かい。外の世界が気持ちいい。犬ぞりの犬はこんな気分なんだろうということを実感できるのだ。

こんな景色の時こそ外に出て鳥の声や雪の音などを聞くのが楽しい。美しいものに囲まれているのがうれしい。

今年もアラスカの自然に囲まれて暮らせる幸せを、そして大自然に手が届くところにいられる幸運に感謝したい。

本年もよろしくお願い申し上げます。   しろくま
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by 814690 | 2009-01-08 06:53


アラスカ生活mo30年! アラスカが大好きで、そのアラスカの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたいと願ってやまない男、しろくま代表:Masa安藤のブログです。
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